五層の防水層を撤去

一回目の修繕で再生工法を採用するマンションの屋上は五層の防水層の構成になる。断熱については、断熱材を新築時の内断熱のままで施工する方法と、コンクリートスラブまたは旧防水層の上に新たに硬質ウレタンフォームを敷きこんで外断熱に改善する方法がある。費用は若干高額になるが、新築時に内断熱を採用しているマンションでは、外断熱に改善するのが好ましいのはいうまでもない。新築時からのアスファルト防水の屋上にたいして、一回目の工事で再生工法を採用した場合、もう一度、再生工法が採用できるかどうかは、防水層のふくれ、あばれなどから十分な検討を要する。だからといって、五層の防水層を撤去するのはかんたんではない。撤去した廃材の処分もたいへんである。そこで、一つの考え方として、ふくれ部分などを補修したうえで、旧防水層の上に、新たに単層の防水シートをほどこす仕様がある。この場合、新しい防水層と旧防水層は密着させずに、新旧防水層の界面に空気層を設けて、旧防水層から立上がってくる水蒸気を脱気させてやる配慮が大切である。一方、一回目の工事で新築時の防水層を全面撤去したマンションでは、再生工法が可能であるし、内断熱のままになっている場合は、旧防水層の上に新規の断熱層を構成して、外断熱とすることも可能である。押えコンクリート仕様の場合同じアスファルト防水でも、防水層を露出させたままのマンションと、防水層をコンクリートで押えて仕上げたものがあることは前述したが、一般に露出型のものは郊外型のファミリータイプに多く、コンクリート押えは都心型の高層マンションに多い。